【返校-Detention-】白色テロを舞台とした台湾の傑作ホラーゲームを紹介!!残酷非道の政治の中で少女は何を思うのか

ゲーム

今回は、台湾で生まれた傑作ホラーゲーム、返校-Detention-を紹介します。

ストーリーを事細かに解説するつもりは無いですが、多少ネタバレになる部分もあるのでご注意を。

一応、未プレイの方向けに記事を書いていきます。

 

返校はホラーゲームというジャンルに属するゲームですが、私、ホラーゲームは大きく二種類に分けられると思っています。

一つは、ホラーと言えばこれっていう、びっくり系。

今までプレイしたホラーゲームの中で一番驚いたのは、某ゲームの窓ガラスを割って犬が登場するシーン。

ホラーゲームに造詣の深い方なら分かるでしょう。

あれなんかは典型的なびっくり要素ですよね。

 

もう一つは、じわじわと恐怖が侵食してくる系。

日本的なホラーはこちらのタイプが多いかも知れません。

ホラーというより、怪談という言葉の方がイメージが合う感じ。

びっくり系の様な直接的なホラー映写では無く、徐々に徐々に背筋が凍るような恐怖を与えて来る作品はこちら。

 

そして、今回紹介する返校は、後者に属するタイプのゲームだと思っています。

直接的なホラー映写も多少はあるんですが、それよりもストーリーや雰囲気で恐怖を与えるタイプのホラー作品。

中国国民党による強行政治が行われていた1960年代、いわゆる白色テロを舞台背景にしているのも、恐怖を後押ししています。

 

この忠告にある通り、本作品は幸いなことにフィクションです。

ですが、舞台背景は殆ど史実に基づいているようで。

リアルだからこその恐怖というのがありますね。

正直、私は台湾の歴史は詳しくないんですが、それでも作品の随所に時代を感じられました。

Uma
Uma

幸いなことにフィクションという表現が凄く素敵

 

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恐怖よりも、寂しさを感じる作品

前述の通り、返校はホラーゲームなわけですが、個人的には恐怖よりも寂しさを強く感じるゲームだと思っています。

ホラー作品というより、悲劇を見ているような。

そんな感覚になりますね。

先に取り上げた舞台背景を始め、グラフィックや音楽、ゲームシステムなどが絶妙に混ざり合って、どこか寂しさを演出しているのだと思います。

奇跡のバランスで作り出された作品なのかもしれません。

 

そんな作品なので、クリア後の感想は怖かった!!というよりも、寂しいという感覚が強いです。

ゲームの序盤の内こそホラー要素を強く感じるものの、話が進んでいくにつれてホラー要素は鳴りを潜め、寂しい物語としての面を覗かせるようになります。

そうして感情のボルテージを高めてからの、エンディング。

エンディングの演出に関しては、私が今までプレイしてきたゲームの中でも随一の美しさでした。

美しい、っていう言葉が本当に似合うエンディング。

 

だから、この作品においてホラーっていうのは、要素の一つでしかないと思うんですよね。

ホラーをゲームの軸に置いていないので、ただ悪戯に恐怖を与えてくることもない。

必要な分だけをプレイヤーに与え、終わったらすぐに消えてしまうような。

このゲームにおけるホラーは定時退社なんです。

だから、ゲームをクリアした時に、ホラー映写の一つ一つに納得できるんですよね。

全てのホラー映写に意味があったんだなあって。

 

ゲームの紹介

順番がバラバラですが、そろそろゲーム自体の紹介をしていこうかなと思います。

 

本ゲームは、白色テロの中で生きる男子学生ウェイ・チョン・ティンと、女学生ファン・レイ・シンを主軸としたゲームとなります。

この二人が主人公ではありますが、ウェイを操作するのはごく序盤のみ。

実際にはレイがプレイヤーキャラであり、彼女を操作してゲームの大部分を進めていきます。

 

白色テロの真っ最中ということで、学校には軍の手先?のバイ教官がいたり、校長先生が軍事関係者だったりと常に監視されている環境。

思想や言論も全て禁じられており、違反すれば重い刑罰や、最悪死刑にまでなります。

怪しい動きをすれば密告され、家族や友人相手にも疑心暗鬼。

身も心も常に疲弊している状況で、物語は始まります。

 

ある日の授業中、男子学生ウェイは居眠りをしてしまい、気づいたら周りには誰もいなくなっていました。

台風警報。

静寂に包まれた教室の中で、黒板にはその四文字が刻まれていました。

土砂降りの雨の中、ウェイが家に帰ろうと模索するところからプレイヤーの操作が始まります。

 

帰宅の道すがら体育館へ向かうと、女学生レイが壇上で椅子に座ったまま寝ていました。

何故そんな所で寝ていたのかは一切不明。

彼女を起こすと、ネックレスを無くしたらしく、それを一緒に探します。

このネックレス、後々重要になるので覚えておきましょう。

 

ネックレスを発見後、二人は学校から町へ続く道へ向かいますが、台風の影響によって橋が崩壊。

帰る手段が無くなってしまいました。

なぜか、川の水も赤くなっています。

まるで血のよう……

 

二人は一旦学校へ引き返し、学校で救助を待つことにします。

ここでお互いの自己紹介だったり、軽い雑談を交わします。

その後、必要な物を取りに行くために教室の外に出たところで、場面が一気に変わります。

 

謎の映像が流れ、

気が付くと、また体育館にいました。

そこには、何故か死んでいるウェイの姿が。

死んでしまったウェイに代わり、ここからはレイを操作して謎を解明していきます。

以上、冒頭10分ほどのあらすじでした。

 

 

ゲームシステム

ゲームシステムとしては、マウスのクリックのみでキャラを移動させたり、気になったものを調べたりする、所謂ポイント・アンド・クリックのゲーム。

操作性はあまり良いとはいえませんが、アクション要素などは殆どないので大丈夫でしょう。

Switchでも日本語版が発売されているため、操作性が気になる方はそちらを推奨。

 

ジャンルとしては、ホラー+謎解き、という表現が適切。

謎解きの難易度は低めなものの、画面の明るさの問題などで若干見落としやすく、分かってしまえば何でもないことで長時間詰まったりすることもあります。

ただ、基本的には道順通りに進めていけばクリアできるようになっているため、難易度に対する心配はいらないと思います。

逆に、高難易度な謎解きを求めている方にはちょっと物足りないかも。

 

ホラーの要素は、前述の通り序盤は強めなものの、終盤に行くに従ってすっかり鳴りを潜めます。

先程紹介した冒頭の部分が、ホラー要素が一番強い部分かも。

ホラーというよりも、白色テロや台湾の歴史に注力していく印象ですね。

 

海外のゲームだと結構気になる日本語化は一切問題なし。

ゲームの世界観にあった日本語化がしっかり行われており、気になる点はありませんでした。

日本的な名前ではないので若干キャラ名が覚えづらいかもしれませんが、キャラ数が少ないのでそこも大丈夫。

  • レイ
  • ウェイ
  • バイ教官
  • チャン先生
  • イン先生

この5人さえ覚えておけば十分。

 

ストーリーをネタバレしない範囲で評価しますが、最高の一言に尽きます。

舞台背景やゲームの雰囲気も含めて、とにかく物語がしっかりしています。

単純にストーリーが良いってだけではなく、色々と考えさせられる作品でもありますね。

 

所要時間は、途中で何度か迷っても4時間程度でクリアできました。

収集要素も殆どないので、迷わずサクサク進めれば3時間くらいだと思います。

短時間でプレイできるうえに非常にクオリティの高いゲームなので、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

以上、返校 -Detention-の紹介でした。

読んでくださった皆様、ありがとうございました。

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